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昨日は防災訓練でした

テストお疲れ様でした。テスト前だけ勉強をするのではなく、普段の授業(含:予習復習)から理解・定着できるよう努めてください。


さて、昨日の午後は防災訓練でした。緊急地震放送の試験放送を聞いて、まずは机の中に避難。(まさかその試験放送の6時間後に「本放送」を聞くことになるとは…)

緊急地震速報は東日本大震災によって改めてその重要性が認知されたわけですが、本校は東日本大震災より前から、校内放送と連動する機器を設置していました。(今でこそ個人のスマートフォンからも緊急地震速報が一斉に鳴り響くので重要度は下がりましたが、そうなる前のお話しです。)

こうした「よくある形」の避難訓練の後は、いよいよ「配食訓練」です。テーマは「備蓄食料を全校生徒に用意するとどんな感じになるのか?」ということの確認です。

利用するのは、こちらのエントリーでもご紹介したレスキューキッチン。こちらはご飯を炊いたり汁物を作ったりと多様な用途に対応するものではありますが、本校としては「お湯を沸かす」以上の利用は基本的に想定していません。本校は常に「電気・ガス・水道の寸断」を想定していますので、ご飯を炊いた後の器具の洗浄が必要になるような調理は現実的ではありません。



最初は2年生。2年生は備蓄していたアルファ化米(わかめごはん、カレーピラフなど)に熱湯を注ぎ、備蓄の使い捨て食器に入れてシェア。



1年生はフリーズドライのクリームシチューとビスケットです。器に具材を入れてお湯を注ぎビスケットを渡すだけでも、300人以上に用意をするのはなかなか大変でした。


こぼさずに注意して、教室に持ち帰ります。全員が「美味しい」と思えたかどうかは分かりませんが、非常時に暖かいものを口にできるのはかなりのストレス解消になるはずです。



途中、火が消えてしまう場面も。お湯を沸かす、くみだす、備蓄水を補充する――を常に同時に行うわけですから、温度管理もなかなか難しいものです。(食べたものが美味しくなかった!という人は、ぬるま湯が注がれたものに当たってしまったからかもしれません。)



保存食の保管場所も相当場所を取りますが、同様に食器もかさばるものです。そこで防災担当の先生が目を付けたのが「折り紙食器」です。その折り紙食器を発明した奥村印刷さんに今回の訓練についてお知らせしたところ、なんと300セット余りを提供してくださいました。


折り紙食器は3年生が体験しました。ハサミも糊も使わずに、食器もコップもスプーンも作れてしまうこの商品、すごいです。(「いつ使うのかも分からないけど、その日のために場所を割いて色々なものを備蓄しておかなければならない」のが防災のさだめです。ただ中杉のように校地の狭い学校では備蓄品に多くの場所を割くことはできません。割いてますけど。しかし折り紙食器ならかなりの省スペースを実現できそうです。)


3年生も、この折り紙食器にシチューを入れて食べてみました。1年生の皆さんが使った紙のボウルに比べたら多くの量の汁物を入れることは難しいものの、これはこれで十分アリなのでは!?


今回、中杉として初めて大規模な配食の訓練をしてみました。いやはや、1000人に食事を配る、というのは大変なことです。ひとり一人は「なんかお湯が注がれたものが渡されただけ」ですが、効率的に行わなければ、「昼食を用意したと思ったら、もう夕食の準備をしないといけない」といったことにもなりかねません。

今回の訓練で得られた知見・反省を元に、よりより防災環境の整備に努めて参ります。

(中杉に3人いる防災士のうちの一人より)

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