チャレンジワークショップ中に見つけたこの歌碑について。
信濃奈流
須我能安良能尓
保登等藝須
奈久許惠伎氣婆
登伎須疑尓家里
と示されており、後半組2日目のエントリーにて「『信濃』以外は漢字の意味を無視して音だけで読んでみましょう」というヒントを書きました。(「須我」も漢字と捉えて良さそうですが、それを言うとかえって話がややこしくなるのでーー。)
こちらが、その歌碑の隣に設けられた解説の碑です。こちらには、次のように翻刻(ほんこく)されています。
信濃(しなの)奈(な)流(る)
須(す)我(か)能(の)安(あ)良(ら)能(の)尓(に)
保(ほ)登(と)等(と)藝(き)須(す)
奈(な)久(く)許(こ)惠(ゑ)伎(き)氣(け)婆(は)
登(と)伎(き)須(す)疑(き)尓(に)家(け)里(り)
信濃なる
須我のあらのに
ほとときす
なくこゑきけは
ときすきにけり
信濃なる
須我(=菅)の荒野に
ほととぎす
鳴く声聞けば
時過ぎにけり
現在の平仮名に通じる字が「奈=な」「安=あ」「良=ら」「久=く」くらいですし、そもそも「(万葉)仮名とは何か?」を知らないとチンプンカンプンだと思います。そういったことは追々授業の中でもご紹介していけることと思います。お楽しみに。
ちなみに、こちらの歌碑は、このチャレンジポイントのすぐ近くにありました。